売れてる販売員は余裕がある。売れてない人、とりあえず落ち着け。

接客

売れない販売員は焦ってます。

目の前の売り上げに。接客をしたって焦ってますから目をギラギラさせて、メチャクチャしゃべります。そして空回りします。

昔の自分がそうでした。今みたいに安定的に売上をあげれるようになるまでは、相当ムラのある販売員でした。悩める販売員マスオです。

私自身、販売のセンスなんてびた一文ありませんでしたし、本当に全然売れない販売員でした。

2900円のTシャツを一枚買って頂く為に、商品を山盛りご提案して、最終的に「じゃぁ最初のTシャツください」って言われて、その山の中からTシャツ引っ張りだして販売したのを今でも覚えています。

今思えば、一生懸命になりすぎて、いったい何をおすすめしているのか、何がお客様に似合うのか、全然見えてない接客でしたね(お客様は同情で買ってくれたのかもしれません)。

この焦りが出たりすると、急に売り上げが急降下したりするので、上司から心配されたこともありましたよ。プライベートで何かあったんじゃないか?悩みがあるなら聞くぞ。ってな感じで。


焦りは禁物


極端な言い方ですけど、焦ってるとそんな接客しがちです。と、言うか私がしてました。

「売らなければいけない!」と、売る事をメインに考えて、どうやってお客様を説得するかとか、とにかく単価の高い商品の提案ばかりしたりとか、

気がつけば、お客様の事を置いてけぼりにするような接客になり、さらに売上は低迷…

さらに焦って、さらに低迷。

自分は一生懸命接客しているのに、全然売上をあげれない。一生懸命やってるから、なぜ売れないのか理由も見つからない。

出口のない暗闇の中を彷徨っているかのような感覚に陥ります。

そのうち自分を正当化しはじめます。私はちゃんと接客してる。売れないのはお客様が買う気がないからだ。私が買う気のないお客様を接客しているからだ、と。

これ、とにかく接客しなさい!接客をすることがサービスなんです!みたいなお店の販売員なんかでは良くあることかと思います。

まず、いったん落ち着きましょう。

落ち着いて考える時間が必要です。販売員にも、

お客様にも。


お客様に考える時間を与えていますか?


焦ってる販売員はとにかく商品を気に入って頂く為に、その商品良いところや、使い回し方など、沢山話します。

もちろん、商品の説明をすることは大切ですし、その為に販売員はいるようなもんです。

でも焦って喋りまくると、お客様は置いてけぼり。どうしようか迷う間もなく、次から次へと新しい情報をどんどん販売員が出してくるもんだから、訳がわからなくなります。

さらに、焦ってる販売員はお客様の反応が見えてない事もあり、接客を始めた時におすすめしていた商品から、あれもこれもと沢山商品を持ってきて、さらに喋り倒します。

販売員自身が結局何がお客様におすすめなのか、途中でわからなくなってしまい、そしてお客様も何が良いのかわからなくなってしまい、お買い上げに繋がらなかったりします。

どうですか?今とっても焦ってる販売員さん。思い当たる節はありませんか?

こうゆう販売員は、お客様との間におこる沈黙が苦手だったりします。だから沢山喋ってしまうってこともあるかもしれませんね。

ですが、お客様に考える時間を与えないと、まるで押し売りのような接客になりますし、本人はそのつもりがなくても「押し売りされてる」と、思われてしまいます。

もったいないですよね。本人は一生懸命なのに。

売れてる販売員は沈黙なんて、ものともしません。


無言も接客


お客様は、商品に対して色々な事を考えます。自分の持っているものと合わせられるのか?買ったとしてどれくらい使うか?プライスは?他のお店にもっと良いのがあるんじゃないか?でもこの商品も捨てがたい…

などなど、

そんな時、売れてる販売員はすっとお客様から離れ、散らかった商品をたたんだりして見守っていたりします。無言で。

お客様の思考を邪魔しないようにしてるんです。

そして、接客に余裕がありますからお客様の気になっている部分、不安な部分を敏感にキャッチして、それについて端的にわかりやすく説明します。

お客様にとっては、自分で考える時間も取れるので押し売りをされている感覚にもなりにくいです。

また、離れている間に、別のお客様の入店があれば、そちらに一声かける余裕もありますので、沢山のお客様を接客するチャンスが生まれます。

私の今日の出来事ですが、

モッズコートを気になられていお客様がいらしたので、少しお話をさせていただきました。話の中身としては、2色の使い分けと、お客様のお持ちのものとの相性と、サイズ感くらいです。

少し間を置いた段階でVPのダウンを見られているお客様がいらしたので、展開場所へご案内し、お客様に合うサイズをご用意し、素材の話などを軽くした所で、そのダウンをお買い求め頂きました。

その間、モッズコートを接客させて頂いてたお客様は自身で色を比べたり、鏡に合わせたりしてます。

私はダウンのお会計が済んだ後、声をかけるとすでにお客様の中で購入する事は決まっていて、後は色で悩んでると言うことでしたので、再度使い分けの説明をしたところ、納得されてお買い上げくださいました。

と、これくらいの余裕は全然作れます。

長々と申し訳ないですが…

売れてる販売員は接客に余裕があり、お客様に考える時間を意図的に作ってあげてます。

売れない時は内心焦ってるかもしれませんが(笑)

表には出しません、きっと。

参考までに。

何か気になる事があればコメントお待ちしております。

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執筆者

アパレル販売員をひたすらに続けている30代
大手SPAアパレルで店長をしていたが、待遇面に不安があり、
アパレル販売員でももっとお給料をいただけるブランドに転職。
現在店舗にて販売力強化の為のマネジメントや、
ネット上での商品提案業務など行いながら、日々奮闘中。

アパレルの販売員に役に立つ情報や、日頃感じた事などを
ブログにしていきます。
2児の親バカ。

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販売員のライフブログ

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