気付かない=不親切
お客様に商品をお買い求めいただいて、はい終了!ではありません。その後、お客様がどんな風にそのお洋服を着てるかも想像、確認しないとダメだと思うんです。
こんにちは。悩める販売員マスオです。
リアルタイムで私が感じた事ですが、不親切な販売員がいるんだなぁと、思いました。
本日、私のお店の前を通りすぎたお客様で、ジャケットのベントの仕付け糸が縫い付けられたままでお召しになっている方がいらっしゃいました。
カーキのジャケットに白の糸の仕付け糸なので、非常に目立っておりました。「あっ」と思い、すぐ追いかけてお客様にお声をかけさせて頂き隅っこの方へ行き、仕付け糸をお取りしました。
お客様は、はじめキョトンとしておりましたが、「全然気付かなかったです。ありがとうございます!」と、言っていただけました。
私は、このジャケットを販売したの誰だろう?お客様が可哀想じゃん。と思いました。
感想文ですみません。でも、こうゆうのって一度や二度じゃなくて、結構遭遇してるんですよね。ぱっと見、すごくお洒落でパリッと決めてるお客様でも仕付け糸が付いたままだったり、これからの季節だったら、コートの袖に縫い付けられた生地のブランド名が記載されたタグが付いたままだったりしてます。
単純に気づかないままのお客様もいますが、付いたままで着るものだと思っているお客様もいます。
そんな中で、それを処理せずに販売してしまうのってとても不親切ではないですか?
そして、そうゆう雑な対応の積み重ねがお店やブランドの価値をどんどん下げていくんだと思います。
逆に言えば、親切な対応の積み重ねがお店やブランドの価値を上げていくんではないでしょうか?
お客様の事を考えられなければ失うのは売上はじゃないか?
私のブランドのジャケットではなかったですし、仕付け糸を取った所で、私のお店の売上がその時上がった訳ではありません。そんなつもりも毛頭ありませんし、ただの親切心です。
ただ考えて欲しいのはその後のお客様心理です。
もしかするとそのお客様が私の事を覚えていてくださって、後日お店に来てくださり、何かお買い求めいただけるかもしれません。それはそれで嬉しいですが、
それはそこまで重要ではなく、
ジャケットの仕付け糸すら取ってくれないそのお店にはもう行かないかもしれない。
って事です。
だってお客様にとって、そのブランドは本来のジャケットの着方を知らない、もしくは教えてくれない不親切なブランドとして認識されますから。
そうなってくると、本来得ていたであろう未来の売上を別のお店に取られてしまう事になります。そのお店のお得意様になるかもしれないお客様が他のお店のお得意様になってしまうかもしれないのです。お得意様であれば、単純に店離れしてしまうかもしれませんよね。
特にこんな時代です。SNSで「恥をかかされた!」なんて拡散されてしまった日には、そのお客様だけではなく、大勢のお客様の信頼を失ってしまう可能性だって十分考えられます。
思い返してみてください。「ま、いっか」てな具合に接客してませんか?
常日頃から「お客様の為に」で、行動しよう。
たかが仕付け糸って思う人もいるかもしれませんが、でも、取ってさしあげるのは親切ですよね。そして、そうゆう親切は大切ですよね。
ものすごく当たり前だし、みんなわかっていることではあるんでしょうけど、それを確実に出来る人って実際そんなに多くなかったりします。
今回はたまたま仕付け糸をテーマにしましたけど、それ以外だって掘り起こせば色々考えられますよね。
スーツのサイジングだって、全然合ってないダボダボなのに「ピッタリですね!」とか、逆にピチピチなのに「今は細身がはやってますから!」とか言って販売してませんか?
ケアの難しいアイテムを、よく調べもせずに「全然大丈夫ですよ。」とか言って販売してませんか?
私の店に異動してきたスタッフで薄く細くストライプが入ったスーツをお葬式でも使えるとか言って売ろうとしてたやつもいました。めちゃくちゃ怒りましたけど(紳士服のお店なのでスーツとかの話ばかりですみません)。
今の売上が欲しいからってお客様の未来の事を何にも考えてないって事ですよ。そのお客様がその洋服を来て、どこに行くのか?何に使うのか?誰と会うのか?その時そのお客様がどんな風に見られるのか?
ちゃんと着方を教えてさしあげましょう。「お客様の為に」
ちゃんとサイズ合わせてあげましょう。「お客様の為に」
仕付け糸とってあげましょう。「お客様の為に」
そうして「お客様の為に」した事が売上に返ってくると、私は思っているんです。どうせお洋服買うなら、あなたの所で買いたいわ。って言ってもらいたいですから。
もし今あなたが売上に困っていたら、自分の接客を振り返ってみてください。
変な売り方してませんか?面倒くさがってはいけませんよ。何事も。
参考にしてみてくださいね。
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