この記事を作成しているのは3月の初旬。
4月から新社会人となるたくさんの若い人達に、
特に、これらかアパレル販売員として働く新人さん達に、アパレル販売員歴10年以上のマスオから、
伝えたい事があります。
何故伝えたい事があるのか?
そのキッカケが以前記事にしたこともある、とある学生バイト君です。
私が店長をしている時にアルバイト入社をした大学生ですが礼儀正しくて、本当に良い子でした。
私が転職をした後にも少し交流があったのですが、その子はこの春に就職をして、販売員になるそうです。私と居たお店、会社ではなく、その子の好きそうなブランドへ。
本音を言うとすごく意外でした。
元々お洋服は好きな子でしたが、通っている大学の学科はファッションとは全く関係ない学科ではあったし、今後についてもファッションとは関係の無い業種へ就職する予定だと聞いていたから。
そんな子が何故販売員になる事にしたのか?ぶっちゃけてしまうと、もっとお給料が貰える仕事だって選べたと思います。
だから正直に聞いたんです。なんで販売員選んだの?と
すごく嬉しい答えが待ってました。
楽しかったんです。だからもっと続けたくなったんです。
でも初めての店長がマスオ店長(今でも店長と呼んでくれます)じゃなかったらきっと続けてなかったと思います。店長のおかげです。
ってね。
皆さんはどんな想いを持ってこの業界に飛び込みますか?
お洋服が好きだから?好きなブランドだから?接客が好きだから?
きっと人それぞれの想いを持って新しい生活を始めると思います。
だからこそ伝えたい。
この業界は
おしゃれは楽しめるし、仲の良いお客様ができたら接客も楽しめるし、
新作が入荷するときはどんなもんなのかワクワクドキドキするし、
(業態にもよるけど)世界のいろんなブランドや価値観に触れることも簡単にできるようになるし、
コミュニケーション能力も鍛えることもできるかもしれないし、モテるかもしれないし、イケメン多いし、美女も多いし、
個人的に言えば、どんなにテクノロジーが進化してもリアルを求める人は絶対にいるから、無くなる仕事では無いだろうし(無くなって欲しくないってのが本音ですけど)
でも、
立ち仕事だから足は疲れるし(もう慣れたけどね)、
どんなに一生懸命接客しても何もお買い上げいただけ無かった時は凹むし、
その事でお客様にムカついたり、お客様にムカついてしまった自分に対して凹んだり、
「お客様は神様」みたいな思想持った面倒くさい客にもヘコヘコしなきゃ何ないし、
最近はだいぶマシになってきたけど、拘束時間は長いし、休みは不定期だし、一般の人みたいな大型連休は無いし、
本当は好きだったおしゃれも段々面倒くさくなってきたりする事もあるし、
現場の声なんて本社に全然届く気配ないし、夜中までレイアウト変えて終電になっちゃうこともあるし、
ラクでは無いんだよね。全然ラクでは無いんだよ。
その学生くんにも、そのお店の大変な部分や、ちょっと泥臭い部分とか、業界独特の嫌らしい部分も見せてきました。
出勤日数は少なかったけど、正社員と変わらないくらいの事をしてもらってました。
きっとラクではなかったと思う。
だけど、そんないろんな側面を楽しんで欲しい。
斜陽産業とか言われてるけど、むしろこれから登り調子になったりすんじゃね?くらいにポップに、そして真剣に楽しんで欲しい。
30超えたおっさん販売員から伝えたいことでした。
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