恐怖!安売り、値下げ連発ブランドにあなたは殺される…

ファッション

良いものを安く買いたい!

一昔前に比べれば、今の時代はとても良い物が、かなり安く買えるようになりましたね。

今まで5000円で買っていた綿100%のTシャツも1000円で新品が手にはいる時代。

さて、あなたが働くブランドはどうですか?

「なんだか最近安売りが増えてきた」と感じたら、少し考えてみたほうが良いのかもしれない。
安売りや値下げを甘く見ていると痛い目にあうかもしれないからです。

そんなお話。


値下げをしたら増やさないといけないもの。


まず、値下げをすると何が減るのか?

利益ですね。

例えばの話だが、

1000円で販売して利益が600円出る商品があるとする。原価は400円です。。

この商品を値下げをして700円で販売したとします。すると、原価は400円だから利益は300円となります。

本来出ていたはずの利益の600円から300円。二分の一になってしまいますね。

では、もともと出すはずだった利益を確保するには何をしなければいけないのか?

700円の物を2点買ってもらわないといけない。
単純計算で売上を140%にしないとけないのだ。

上記は極端な例ですが、
値下げをしたのであれば、売上をいつも以上に上げなければいけません。もちろんアパレル業界などはセール時期なども浸透しているので、短期的なセールであれば、いつも以上に売上をあげる事は可能でしょう。

また、瞬間的な資金作りの為の戦略としてはありです。実際に在庫をセールで売りさばき、資金を作ってから会社を建て直したりする例はあります。

ただ、それは長期間してしまうのは危険だ。いや、長期間するセールをするパワーが無いのであれば、資金的余裕が無いのであれば危険だと思うのです。

売れども売れども利益は微々たるものしか出せず、いつの間にか新しく商品を用意する資金も確保できず、せっかく作った商品も低価格で売るから利益が出せず、そのうちまともに商品を作れず会社がつぶれてしまう。

値下げをすると言うことは、売上をあげやすくする一方で、本来得ていた利益を失ってしまうリスクもあるのです。

そして
・物量が必要になる

上記の計算でいくと、売上を140%にしなければいけない。そして、在庫は2倍必要になります

今まで10,000点で1,000万の売上で600万の利益が出ていたが、
600万の利益を出そうと思うと、20,000点で1400万の売上が必要になりますね。

昨今、不良在庫の焼却処分や、某ブランドの莫大な不良在庫金額が問題視されているなかで、大量の在庫を抱えるのは別の意味でリスキーだと思いませんか?

今や前年比100%でさえ一部のブランドがようやくクリアしている中で、在庫を2倍抱え、売上140%にすることが出来きますか?

恐らくかなり難しいでしょう。それこそかなりの労力や時間が必要です。

そう、かなりの労力が必要なのです。これが本当にヤバイところです。

10000点で良かったはずが、20000万点売らなければならないのであれば、販売員も2倍の働きをしないといけなくなりますね。

いきなりセット率2倍に出来ますか?
今の2倍の時間働けますか?

無理ですよね。そんな簡単にどうにかできる訳がありません。それでいて、今までの2倍の点数を売り上げたとしても、得られる利益は変わらないのです。

それでも上層部は利益が必要だから販売員に無理を強いたりします。もっと売ってくれと。

疲れだけが残ります。

もし売上高前年比140%が達成出来たとして、

だが、利益は横ばいだから、待遇は上げられない。
これでは人は続かないのです。


安さだけでは、お客様に支持されるわけではないのだ。


では逆に価格を上げた時の計算もしてみましょう。
1000円で600円の利益が出る商品の例えば、価格を1300円にすると、利益は900円になります。
利益が1.5倍になるわけですね。

そうなると、例えば上記の例で、計算していくと…

売上高1000万÷商品単価1300円=およそ7700点
販売点数は10000点必要だったはずが、7700点で目標の売上が取れるわけです。そして、利益はどうでしょうか?
1点につき、900円の利益がでる商品だから、
900円×約7700点=693万。

同じ売上でも、販売する点数を2300点が減らす事ができて、利益は93万も上げることができるのです。

利益が600万で十分だとすれば、販売点数は6700点程で、売上高は870万程で事足りるようになります。

在庫は現状よりも減らす事が出来るので、会社は資金を浮かす事ができ、販売する人間も点数を捌かなくて良くなるので、より一人一人のお客様へ密接なサービスをする時間が確保できるかもしれません。

そうして生まれた利益や時間がお客様にも還元されていくはずです。
より良い商品開発や、より良いサービスを。

これは別に極端に原価の低い商品をアホみたいに高くして売れ!と言う訳ではありません。

価格競争に巻き込まれ後に引けなくなってしまってからでは手遅れになるかもしれない。あなたのブランド、大丈夫?と心配になっているだけです。

以前働いていたブランドは私が入社した頃よりも全体的に1000円から2000円程商品単価が下がっている。そんなに元のプライスも高くはないはず。もちろん企業努力として、リーズナブルにしているのかもしれないが、こんな時代だ。売上高は毎年のように前年度比~95%くらいだった。商品単価は下がっているからもちろん利益率も下がっている。

まだその会社に務めている人間と食事をしたりするが、商品量がかなり減っているらしい。商品量が減っているから売るものが無い…と嘆いていた。売るものがなければ売上は上がらない。売上が下がり利益確保も難しくなっている
まさに負のスパイラルだ。

久々にそのお店に足を運んでみたが、なるほど。
今までの展開していたはずの主要アイテムのひとつがほとんどの無い。そしてその関連アイテムもスッカラカンだ。

もともとその場所はその主要アイテムを展開する為に作られた空間だが、全く別の商品群で埋められていた。

そして夏だと言うのに、冬物のセール商品が所々に見られる。話によれば、そうでもしなければ売り場がスカスカになってしまうらしい。

確かに全体的にプライスは安い。
ただ、価格を下げるだけではダメなのだ。

冒頭でも投げ掛けましたが、
なんだか最近安売りが増えてきた、やたらと値下げが増えてきた、
さらには、最近商品の入荷数が減ってきた、

そんな風に感じたら
考えたほうがいいかもしれませんね。

そういえば学生時代に行った国で、街頭で化粧品を販売している人から声をかけられた事があります。
この化粧品すごく良いぞ!25ドルで買わないか?と。
いやいや…ハハハ…と苦笑いしつつ、断っていると
じゃぁ、20ドルならどうだ?15ドル…10ドル…

最終的には1ドルまで下がっていました。

それ、中身化粧品じゃなくてただの水道水でもいれてんじゃねえの?
なんて思ってしまった夏の日を思い出しましたね。

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