
新しい子がなかなか続かない…
何が原因なんだろう…
アパレル販売員は流動性の高い仕事であり、人の入れ替わりが激しい業種とも言われています。
また、理想とのギャップも大きいので、「思っていた仕事内容ではなかった」と、早々に辞めて行ってしまうケースも良く耳にします。
そこで、今回は「新人が辞めたくなるお店の悪しき特徴5選」を紹介します。
今、入社したての新人スタッフを大事に育てたい!
しっかりと戦力にしたい!
と考えているなら、これから紹介するお店の習慣に当てはまっていると新人は辞めたくなりますので、ご注意ください。
辞めたくなるお店の悪しき特徴5選
接客を強要する&接客のアドバイスを毎回する
私はこれで、新人を2人辞めさせた事があります。
接客こそ強要はしませんでしたが、接客が終わる度にその新人を呼んで「さっきの接客は…」などと、一丁前にアドバイスを繰り返しておりました。
もちろん教育の一環としてアドバイスをしているつもりではいましたが、新人スタッフは店長や先輩スタッフから呼ばれるだけで「なんかマズかったのかな…」と感じてしまいます。
お客様が近くに来たら、「ほら、お声がけして」と接客する様に促し、振られたらアドバイスをする。
そんな事を繰り返しているうちに接客をするのが億劫になってしまい、結局楽しくなくなってしまい、突然退職の相談をしてきます。
そしてその相談を又聞きという形で伝えられる店長の私…なんて経験がマジでありました。
一生懸命、何とか戦力にしようと教育するあまり、変なプレッシャーを与えてしまうケース少なくありません。
しかし、それは新人の為ではなく、「教育をしなければいけない」と思うエゴだったりします。
その新人が仕事にやりがいや楽しみを感じ、もっとスキルを磨きたいと思うまで、過度に指導をするのは逆効果かもしれませんよ。
接客を全然させてくれないお店
研修を受けて、程良く出勤もしているにも関わらず、なかなか接客をさせてくれないお店が存在しています。
これはストック作業など、雑務ばかりさせていると言うわけではありません。
「接客をするのはまず店長や先輩など、決定率の高そうなスタッフから接客につく」と言う、謎のシステムで運営しているお店が存在しているのです。
店舗に入店されるお客様の数が多いのであれば、チャンスはいくらでもありますが、そう言うお店は「店長や先輩から〜」なんてシステムは導入しません。
客数が少ないお店がそんな事やってるんです。
気持ちがわからないわけではありません。
私も1日の入店客数が10名以下のお店の副店長を経験した事があります。
そんなお店では1客が本当に大事です。
もしその1客をどうにかしなければその日の売上が0かもしれないのです。
しかし、そんな事していては新人はいつまで経っても経験を積む事ができません。
そして、実績を作り上げることもできず、楽しさも見出せず、辞めていってしまいます。
何かをキッカケにその新人が大化けして売り上げの柱になってくれるなんてこともありますから、どんどん経験させましょう。
時には新人を信じて、色々と任せてみるのが良いでしょう!
何かミスや事件があった場合はちゃんと上位者が責任をとることは必須ですよ!
ストック整理(雑務)ばかりさせる。
いまだに体育会系の風習が残るお店で多いのがコレ。
ストック整理(雑務)は新人の仕事だと勘違いしているお店が非常に多い。
もちろん、商品のストック場所やストック方法、商品の出荷作業などを学ぶ為にも、始めのうちの仕事としてやるのは大切です。
しかし、「私は上司のお茶汲みに来てんじゃねぇ!」と嘆くOLの様に、
アパレルの新人も「一日中ストック整理する為にこの業界に入ったんじゃねぇ!」と思っています。
大事だと言う事は理解をしておりつつも、やっぱりもっとお洋服に触れて、着てみて、「この服かっこいいな。」「この服かわいいな。」とか思いながら仕事をしたいですよ。
あと、ストック整理は売れるものや優先度の高いもの、不要なモノや貴重なモノなどそれぞれ区別して、それに応じたストックをしないといけないので、新人だけにやらす仕事ではないので、勘違いしている人は要注意です。
在庫の把握は基本的に上位者の仕事ですよ。
社販代がキツい…
アパレルあるあるですが、社販代がキツいお店があります。
特に新人の頃なんて、給料はそこまで高くないはずです。
その中から、お洋服代を捻出しようとすると、ちょっと大変。
その事を理解してくれるお店の雰囲気や店長であればいいのですが…
「もうちょっと…コレとか合わせたらいいんじゃない?」とか言われたり、「お店で売り切れてしまったものは店頭では着ちゃダメ」とか言われてしまうと、社販してしまう。
何気にこんなお店多いのが現状なんですよね。
「いや、無理しなくて良いからね!」という言葉でさえ、新人には強要に聞こえます。
気をつけた方がいいですよ。
上司、先輩同士のコンセンサスが取れていない。
店長と副店長の言っている事が違う!
さっき先輩には〇〇だと教えられたのに、店長に怒られた。
店長からの仕事をしている最中に先輩から仕事ふられ、なんのこっちゃわからない!
こんな風に、教育において統一感がないと、新人は辞めやすくなります。
何故か?
上司、先輩の言っている事がバラバラなので、仕事の事や悩みなどを誰に相談していいのかが、わからなくなります。
その結果、お店の外の誰かに相談をします。友人や親、兄弟あたりでしょうか。
当然、「そんな店辞めたら?」って言われますよね。
そうなってしまえば結果は見えてます。
- 接客の強要&毎回のアドバイス。
- 接客を全然させてくれない。
- ストック整理(雑務)ばかりさせられる。
- 社販代がキツい…
- 上司、先輩のコンセンサスが取れていない。
〜対処法〜新人が楽しく働く為に。

なるほど、わかった。
じゃぁどうすればいいんだ?
始めのうちから、なんでもかんでも経験させる訳にはいかないでしょうが、ある程度の教育ができたのであれば、あとはその新人なりの仕事の仕方を観察しながら、必要に応じて指導すればいいのではないでしょうか。
接客は積極的に自分からしてもらう。
7大接客用語とか、ある程度のマナーやレジ操作の教育ができれば、あとは自由に接客をさせてみるのはどうでしょうか。
習うより慣れろと言う言葉がある様に、先輩から説明されるよりも、実際に経験をした方がスキル向上します。
接客をしてみて上手くいかなかった事を相談したり、アプローチを何度も行って、自分なりに改善をしながらの方が、絶対に成長が早いはずです。
そして、お買い上げに繋がっても繋がらなくても、まず接客をし
てくれた事を褒めてみてください。
「接客してくれてありがとう。」と。
そして、接客の中身がわかるのであれば、褒めれる部分だけを見てあげてください。
コレだけでも全然違ってきます。
私の経験上、この教育にしてからは、若手の成長がハンパなかったですから。
ちょっとした課題を与える
ある程度の経験を積む事ができれば、こちらから課題を与えていきます。
この課題はその新人が得意とする分野において、少し難易度高めくらいの課題にします。
そして、その課題がクリア出来た時もしっかりと褒めます。
具体的には何かのテーマについての資料作成しておいて欲しいとその子に頼み、出来上がった資料に対して、まずは「ありがとう。」
そしてその出来に関わらず、しっかりと具体的に褒める事。
そうする事で自信にもつながり、仕事の楽しさも感じてもらえる様になっていきます。
面倒な仕事こそ、やってみせる。
特に新人に頼まれやすいのが、ストック整理だが、
できれば自らやって欲しいと言うのが本音ではないでしょうか?
そんな時は逆に、店長や先輩スタッフがやって見せる事が大切です。
とにかく新人にやらせる前に、自分やる。とにかくやる。
新人にとって自分にもできるはずの仕事を店長や先輩が率先してやっている光景を見ると、申し訳なく感じるのか、自然と指示を出されずとも自ら動いてやる様になります。
「変わりましょうか?」とか「私がやっておきますよ」とか、
そして「ストック整理はやっておきました」なんて報告が入る様になります。
そしてそんな時は、やっぱり「ありがとう」が大事です。
まとめ
新人は1年後2年後のお店を担う大事な存在です。
そんな存在を、「今までのお店の運営がそうだったから」や「コレが社会のあり方だから」と言ってただ厳しいだけで優しさのない方法で教育をするのは非常にもったいない。
同じ1年、2年であっても嫌々過ごすのと、ブランドとお店と一緒に働くメンバーを好きになってもらって過ごすのであれば、成果の度合いが違うのは容易に予想がつきますよね。
もちろん甘やかすわけではありません。
その新人がなりたい未来をイメージできる職場であるべきです。
ただでさえ給料が低かったり、拘束時間が長かったりとネガティブな部分が目立つ仕事です。
それならば、「それでも楽しい」と思って貰える様にするのは上司の仕事じゃないでしょうか?
- 接客の強要&毎回のアドバイス。
- 接客を全然させてくれない。
- ストック整理(雑務)ばかりさせられる。
- 社販代がキツい…
- 上司、先輩のコンセンサスが取れていない。
もし1つでも当てはまっているのであれば改善してみてくださいね。
逆に・・・
上記のような状況で長らく運営されているお店に配属されてしまった新人くんは声を上げましょう!
「変わりましょう!でないと辞めたくなります!」と
とまでは言えないかもしれませんが・・・時には上司に噛み付くことも大切ですよ。
それでも何も変わる気配がないなら、別の環境を探しましょう!
あなたの働く場所は一つだけではありませんからね。
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