未だに個人の売り上げを奪い合う販売員。どうすればいいの?綺麗事だけど…

悩み

販売員をやっていれば、当事者になることもあれば、同じお店でも発生する事。

そう!

個人売りの奪い合い問題。
あなたのお店はどうですか?

「あのお客様は私がお声がけをしていたのに!」
「私が以前接客した事があるのよ!空気読んでよ!」
「いやクロージングまで接客したのは俺だから!ちょっと声かけたくらいで接客したんだとか言うなよ!」
「あのお客様の担当は俺だ!」「いや俺だろ!」

みたいな、
本当にしょうもない事で揉めてますよね。

そんな現場に出会してしまった時、そんな風習があるお店に入ってしまった時、どうしたらいいのか?

私の経験上でお話しさせていただきます!








ぶっちゃけですけど、無視が一番だと思いますよ。








それだけじゃ足りないですよね。失礼。
でも無視をするのが一番手っ取り早いと思っています。

と、いう事でこちらの記事では個人売り上げの奪い合い問題に対して
当事者的目線と店長の2つの目線で、私が何をしてきたかをお伝えします。

参考になれば幸いです。

改善する為のマインド&アクション

無視するためのマインド

まずは当事者目線でのお話をさせていただきます。

会社のシステムとして個人の実績、売り上げが個人の評価に直結しているケースはかなりあると思います。
ですから、自分の売り上げに執着してしまうと言うことはよくわかります。

実際私の周りでも、「え?それ自分の売り上げにしちゃうの?」って思うような事はありますし、そういう愚痴をこぼすスタッフもいます。「聞いてくれよ…アイツがさ〜…」なんて。

この記事を見ているアナタも誰かに「個人売り取られた!」
と、愚痴った事くらいあるんではありませんか?
もしくはなんかその日の売り上げがキツくて、何となく後輩が接客してたの知ってるけど、クロージングは私がしたし…ゴメンっ!
みたいな事もあったりしませんか?

どっちにしたって心が何となくモヤッとしますよね。

ではそんな時はどうしたらいいのか?

3つ提案させてもらいます。

  • 無視(スルー)する。
  • 譲りましょう。
  • 顧客を作ろう。

非常に簡単ですね!誰にでもできますね。

では、一つずつ説明をさせてもらいますね。

無視(スルー)する。

個人の売り上げにたいして何か衝突が起きてしまったのであれば、
無視をしましょう。

注意して欲しいのが、何を無視するのか?です。
個人売りを奪ったであろうその人を無視するのではなく、

自分の個人売りを無視してくだい。

そもそも目的が違います。超綺麗事かもしれませんが、
我々の仕事は個人売りを上げる事ではなく、お客様にファッションを提案する事です。
その結果として個人の売り上げになっているだけです。

その時の個人の売り上げなんか無視してください。そして、お客様がせっかくお買い物をしてくださったのに(しかもこんな時代なのにわざわざお店に足を運んでまで)そんな事で揉めてしまう自分は恥じてください。

お客様の財布から出るお金を奪い合うアナタ等を見て、お買い物したお客様はどう思いますか?

いやいや、仲良くしてくれよ…と、思うでしょう。
なんか損したわぁ…と思うでしょう。

無意識に誰かの売り上げに触れてしまった時や、それに対してもの申されしまった時は、さくっと売り上げを譲ってあげましょう。

譲りましょう。

「あ、すみません。〇〇さんが接客してたんですね。知らなかったです。じゃぁこの売り上げは◯◯さんにつけときますね!」とか言っとけば大丈夫です。

大体この時の反応は
「いや、別に面倒なんでいいけど…」と、譲られる売り上げを拒否するか、
素直に売り上げをもらうかのどちらかです。

それ以上揉める事はありません。

稀に他のスタッフに「あの子、売り上げにめっちゃ貪欲だから気を付けた方が良いよ」とか吹いて回る奴もいますが、そこまで悪質ならさらに上位者に報告して収めてもらいましょう。

自分の売り上げを無視して、そんな人なんだと思い行動すれば、いちいちそんなお店の売り上げが1ミリも上がらない無駄な事に時間を使わなくて済みます。


そして、誰にも奪われない売り上げを作りにいきましょう。

顧客を作ろう

即効性はありませんが…顧客を作りましょう。

顧客の売り上げと言うのは自分が休みでない限り奪われる事はまずありません。
例えば貴方から毎月5万お買い上げをしてくれる顧客が30名いるとしたら、150万の売り上げは確保できます。
実際はそんな簡単な話ではないですが、顧客を沢山いるのであれば、ちょっとくらいの個人の売り上げなんてどうでも良くなりますから。

そして顧客の開拓は難しいですが、誰かに邪魔される事でもありません。自分のしたいようにできるものです。

私にもしっかりご連絡のできるお客様が50名以上いましたが、それくらいになると、自身の売り上げの半分以上は顧客の買上なんて事もあります。
それくらい安定させれば、文句言われませんよ。

顧客の開拓に関しては過去記事がありますので、ぜひご覧ください。

【顧客を増やす】何をすれば良いかわからないならまずはこれをやれ!

個人の売り上げを無視し、奪いに来るなら譲り、顧客を超速で増やしてやろうと言う事です。

それでもどうにもならないような、不思議な文化の根付いたお店であれば、さっさと辞めましょう。
そこまでして何も変わらないお店なら貴方の抱える顧客様ごと離れていきましょう。

【悩み不要】アパレル販売員へ…転職したいなら今すぐ!後悔しない為に…

店長ならどうすればいい?

次は、店長として何をすれば良いのか?

こちらも私の経験からお話しさせていただきます。

私のお店で働く、若い新人スタッフ二人。どちらもやる気があって、バンバン接客をしにいきます。仮にAさんとBさんとします。
AさんはBさんの少し先輩です。

ある日店のレジのところで二人が揉めています。
内容としては本当に良くあるケース。

声をかけたのはBさんだが、クロージングをしたのはAさん。
Aさんはほぼ接客したのは私だからと自分の売り上げに、Bさんは声をかけたのは僕なのでAさんは接客を変わるべきだし、売り上げは自分のだと主張していました。

この時、私は何をしたのか?
その売り上げを完全にフリーの売り上げにしました。AさんでもBさんでも、もちろん私でも無い、お客様が勝手にレジして勝手に買って帰ったかのような売り上げにしました。

そして、店長と言う立場をフルに活用してその二人を注意しました。
この店で個人売りの事で絶対に揉めんな!個人売りで揉める事は絶対に許さないから!と(半ギレ)。

まずは叱る事が結構大切だと思います。

個人的なポイントとしては、相手の正当性は一切無視する事です。
AさんBさん双方に自身の正当性があるのかもしれませんが、そんなプロセスの話はどうでも良いんです。
同じ店で働く者同士が、お客様から頂くお金に対して感謝する事なく、あーだこーだ揉めてるのが問題なんです。

そもそも個人売りに執着する目的の殆どが、上司からの評価の為です。
ですから、個人売りに執着し、揉めてしまう事があれば、私はあなたたちを評価するつもりは無いと伝える事が大切です。

納得できないスタッフなら辞めてもらって結構。そんなスタッフ必要ありません。くらいに思っておきましょう。

そうすれば、そんな事で揉めてしまう事が自分にとってメリットが無いと感じ、譲り合う空気がお店に流れますよ。きっと。

そして、ある程度のルールも設定しておく事も大切になってきます。
状況によって臨機応変に動いていく事も、特に繁忙期などには必要になってくるので、大枠でも良いからお店でルールを設定し、スタッフ全員で共有する事が大切です。

そしてその事で私のお店では個人の売り上げで揉める事は微塵もなく、とても和気藹々とした雰囲気になっておりました。

その甲斐あってなのか他店からヘルプに入ってくれたスタッフや、移動してきてくれたスタッフからは、逆に異様な空気らしく、めちゃくちゃ働きやすくて楽しいって言葉も沢山もらいましたよ!

実はムッキムキの体育会系の会社がかなり多いんですよね。アパレルって。
そんな中での、ホンワカ売り上げ譲り合いの空気がかなり新鮮なんでしょう。
お店全体で売り上げを取りに行くような感じでしたね。

ちなみに私の店も個人の売上予算は設定してましたよ。

まとめ。売上ばかり気にせず楽しもう

我々の仕事はお客様をおしゃれにする事だ!と言っても、慈善事業では無い…
仕事を続けていく為にも売上、利益が絶対的に必要であって、気にしなければいけない事ではあります。

だから100%無視するのは難しいと思います。
それでも、せめて自分の売上くらいは気にせずに仕事した方が、きっと楽しいし、自分のやりたい事ができるようになるかもしれないし、

結局のところ、そういう働き方が良い結果に繋がったりするものです。
(個人予算は取ってナンボだとも思っているんですが)

ただ、やっぱり売上至上主義的なお店が多数存在しているので、
自分なりに頑張って頑張って、それでもなかなかそのお店で状況が変わらないのであれば、
お店の異動をお願いするなり、転職するなりして、状況を変えましょう。
自分がちゃんと楽しめて、お客様を楽しませる事ができる環境が大切ですよ。


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執筆者

アパレル販売員をひたすらに続けている30代
大手SPAアパレルで店長をしていたが、待遇面に不安があり、
アパレル販売員でももっとお給料をいただけるブランドに転職。
現在店舗にて販売力強化の為のマネジメントや、
ネット上での商品提案業務など行いながら、日々奮闘中。

アパレルの販売員に役に立つ情報や、日頃感じた事などを
ブログにしていきます。
2児の親バカ。

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